川瀬浩介|生きる。

或るロマンティストの営み

【見憶えのある青空】

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2018年5月20日

森山開次《サーカス》2018再演 2日目──。

初日を無事に終えてやり切った感覚が強くでたのか、案の定、疲れが回り始めている。どれくらい疲れているのか説明するのは難しいが、言葉にするとこうだ。


──この2日間で4回、口の中を噛んだ──


しかも同じ箇所を…。さらに付け加えると、もっとも鋭い犬歯で、ためらいなくいった。これで少しは食欲も控えられるといいのだけれど。

目覚ましのスヌーズ機能と格闘すること1時間──なんとか重たい身体を起こして外を観ると、見覚えのある空模様が目の前に描かれていた。


──あの空模様を観られるのも、今日を含めてあと6回か──


劇場のバックヤードでは、はやくも出演者やスタッフの話題に上がっていることがある。


──「本当にいい作品だね」──


もしも再再演が叶うなら、それは素晴らしいことだけれど、みための愉快さや優雅さとは裏腹に、かなりハードなパフォーマンスゆえに、実現させるには検討しなければいけないことはたくさんありそうだ。

未来のことなんて誰にもわからない。だから、その時その瞬間を全力で過ごすことができたら、それでいい。

そうした姿勢に、人はきっと、心打たれているのだろうから。

結果はコントロールできない。けれど、唯一約束できることがある。


──全力を出し切る──


当たり前のことを当たり前のようにやることが、その実、最も難しいことなのだけれど。


明日明後日と、まっさかサまーカス団はお休み。

23日(水)19時に、夢の中でまた逢いましょう。


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