川瀬浩介|生きる。

或るロマンティストの営み

【見憶えのある青空】

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2018年5月20日

森山開次《サーカス》2018再演 2日目──。

初日を無事に終えてやり切った感覚が強くでたのか、案の定、疲れが回り始めている。どれくらい疲れているのか説明するのは難しいが、言葉にするとこうだ。


──この2日間で4回、口の中を噛んだ──


しかも同じ箇所を…。さらに付け加えると、もっとも鋭い犬歯で、ためらいなくいった。これで少しは食欲も控えられるといいのだけれど。

目覚ましのスヌーズ機能と格闘すること1時間──なんとか重たい身体を起こして外を観ると、見覚えのある空模様が目の前に描かれていた。


──あの空模様を観られるのも、今日を含めてあと6回か──


劇場のバックヤードでは、はやくも出演者やスタッフの話題に上がっていることがある。


──「本当にいい作品だね」──


もしも再再演が叶うなら、それは素晴らしいことだけれど、みための愉快さや優雅さとは裏腹に、かなりハードなパフォーマンスゆえに、実現させるには検討しなければいけないことはたくさんありそうだ。

未来のことなんて誰にもわからない。だから、その時その瞬間を全力で過ごすことができたら、それでいい。

そうした姿勢に、人はきっと、心打たれているのだろうから。

結果はコントロールできない。けれど、唯一約束できることがある。


──全力を出し切る──


当たり前のことを当たり前のようにやることが、その実、最も難しいことなのだけれど。


明日明後日と、まっさかサまーカス団はお休み。

23日(水)19時に、夢の中でまた逢いましょう。


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【森山開次《サーカス》2018年再演 初日】

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2018年5月19日

初日の幕が開けてしまえば、ぼくの出番はおしまい。あとは、劇場の音響チームと作り上げたこの音空間をお客さんと一緒に楽しむだけ。

自身も3年ぶりにこの作品を観て、新たに思うことがたくさんある。

子供のころ、母に連れられていった実際のサーカス──無自覚ながら、なぜあれほどまでに興奮したのだろう?

猛獣使いが現れて、火縄潜りがあって、おどけたピエロが不可思議な音楽に乗って登場する──わざわざ、頰に涙のしずくを書き記した表情で──球体の中を360度バイクが駆け巡ったシーンも鮮明に記憶に残っている。そしてハイライトは、空中ブランコだ。

いま思えば、すべて命がけでの技ばかり。

我らがまっさかサまーカス団もそれは同じこと。万が一ステップを誤れば…フォーメーションが崩れたりしたら、ダンサー生命が脅かされる場合もあり得る。


──生きるとは、まさに命を賭した営み──


ぼくたちは、人生という名の舞台を生きている。当たり前のことなどなにもないのに、明くる日=次のシーンがやってくるとどこかで思い込んでいる。


──「また明日」──


その言葉は、もう一度会えると信じて交わす祈りだ。


──「おはよう」──


次に目覚めて顔をあわせるまで、今日が最後になるかもしれないのだから。


──生あるすべての瞬間は奇跡に他ならない──


このきらめく奇跡を、劇場で見届けていただけたら光栄である。


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【森山開次《サーカス》開幕】

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2018年5月19日

初日、劇場入り──。

3年前の初演時同様に、出演者、スタッフの安全を期して、神棚に祈りを。


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【森山開次《サーカス》5/19開幕】

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2018年5月18日

最終リハーサルを終え、公開ゲネプロに向けて各自準備中の図──。

いよいよ、明日、5月19日、開幕。


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【森山開次《サーカス》まもなく開幕】

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2018年5月17日

舞台照明、仕込み中の図──。

劇場の照明の美しさを知ってしまったからこそ、光を扱う作品を手がけることになったのだと思い返しながら、作業の様子を見学している。

音楽や光は形がないゆえに、その存在を感じさせないことがあるけれど、それは、何の違和感ないレベルまでに仕上げられている証明でもある。


──自然にそこにあること──


今回も、その使命が果たせるに違いない。


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【大切なことを見逃さないように】

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2018年5月13日

ひびのこづえ×島地保武×川瀬浩介《FLY、FLY、FLY》──。

ひびのこづえ展開催期間中に予定されていた4回の上演がすべて終わった。

この10年ほどの間に手がけてきたダンス作品のなかでは、音楽も含めて比較的難解な要素を多分に含んだ内容となったが、上演を繰り返すあいだに、少しずつ変化を重ねて「作品」が、そのテーマを物語るようになりつつあったように思う。

その物語は、見てくれたひとの心のなかにあるのだけれど、会場にそっと掲げられていた、ダンサーからの言葉を、あえて紹介したい。


──きっとこの先の物語がある──


次に会うまではどんな約束も「予定」に過ぎない。また新たな表情を見せるそのときを待ちわびながら、来たる目の前の約束を果たすことに専心しよう。

明日から、森山開次《サーカス》の劇場仕込みが始まる。


──大切なことを見逃さないように──


それが、ぼくが生きることへのひとつの解でもあるのだから。


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【ひびのこづえ×島地保武×川瀬浩介《FLY、FLY、FLY》、再び】

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2018年5月12日公演、完遂。

 

4月の初演時に続いて、このチームでの2度目の市原へ。

 

午前9時に新宿を出発して、昼前に現場入り。機材セッティングを済ませて正午から丁寧にリハーサルを行った成果が、今日の上演では表現できた。

 

終演後は、すっかり馴染みになった美術館併設のピザハウスBOSSOで早めの夕食を。

 

宿に到着して、今日の録画映像と音声録音データをコンピュータに移植。進めたい作業もあるのだが、達成感と疲労で、もう座っていることさえできそうにない23時──。

 

続きは、早起きして取り組むことに。

 

 

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