川瀬浩介|生きる。

或るロマンティストの営み

スタジオ照明──nittoh Lightface

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nittoh Lightface導入

 

再構築を終えたはずのスタジオだが…マシンのアップデートのためのデータバックアップや動作確認を傍らで進めつつ、雰囲気づくりに余念がない。

 

春先に参加したハッカソンでの受賞記念に進呈いただいたLightfaceの実機を間接照明に使ってみた。あの日から冷暖房と絶縁した仕事場は、夏場、相当な気温になる。機材からの放熱、照明機器からの発熱があるためだ。LEDに変えるなどしてみたけれどあまり効果がなかったので…思い出して機材ラックの上に乗せ、少しアングルをつけて壁に当ててみる

 

──良い!──

 

自分の位置からは背面にある光だが、部屋全体がほどよい薄明かりに満たされ、もうこれだけで作業には十分な明るさが感じられる。ほどよく陰影もあるため、集中しやすそうな印象もする。唯一の問題は、もともとこのラック最上段に置かれていたあらゆるモノをどうするか? だが…この見事な収まりを目の当たりにすれば諦めもつくというものだ

 

──これも手放そう──

 

それにしても、Lightfaceの光は、本当に美しい。

 

見惚れてしまって、ぼんやりする時間ばかりになるかも(焦)

 

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サラウンド環境問題

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「さぁ、新しくなったスタジオで録音開始だ! 」

 

と言いたいところだが、スピーカーのチューニングやら細かい環境調整に追われるだけの、淡々とした時間が続いている

 

──どうしたらいい?──

 

再構築を進めながら最大検案事項だったことがある。曲作りやミックス作業中、サラウンド化した6台のスピーカーの音量調整をどう行うのか?

 

──初代iPadの復活──

 

できることなら「フィジカル」なツマミやノブ、フェーダーで操作したい。もちろんそのための製品も世の中にはあるが、必需品をこれ以上増やさないこと、そして、世界のどこへでも同じ環境を持ち運べることを考慮すると、今のところこれがベストな選択。iPhone上でも操作できるから、よりコンパクトなシステムにもなる。

 

便利になったのか?

それとも「また」自ら首を絞めたのか?

 

そんな不毛な思案は無用だ。

 

今はただ前に進めばいい。また実際に作業を進めるうちに問題は出るだろうが、都度、改善していこう。手持ちの機材の応用でまだいくつか手は残されている。

 

さて、そろそろ今夜は店じまい。明日は回線チェックをして、ギターや声の録音を試したい。

 

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静けさのはじまり

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夏を控えたこのこの季節の夕暮れ、暑くもなく寒くもないこの心地よさがたまらない。この時間、東京はあいにくの曇りそらだけれど、それもまたいい空気感だ。

 

大胆に模様替えしたスタジオで一番嬉しいのは、置く場所がなくてずっと立てかけられたままだったピアノタッチの鍵盤をこの場所で「初めて」使えるようにしたこと。

 

南向きの窓辺に広がる鈍色の空からのセピア色の光に抱かれながら思わせぶりなピアノの旋律を奏でていると、それだけでなんだかいい曲になりそうな気がしてしまう。

 

音の余韻が空気に変わるまで、そっと耳を澄ます。

 

──静けさのはじまり──

 

夜の帳に寄り添うような音楽を奏でていきたい。

 

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これからの10年のために──手放す

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KAWASE STUDIO has just been RE-BIRTHed for this DECADE!

 

──この10年のために──

 

恐らく15年ぶりのスタジオ再構築がようやく完了!

 

まるで継ぎ足し工事を繰り返してきた魔宮のようになっていたここ数年の状況を打破するべく、意を決して使わないままになっていた機材を処分した。

 

序盤で無理な体幹トレーニングが仇となり股関節を痛めるという余計なエピソードに見舞われ予定が大幅に遅れたが、その分、これから集中するべきことをじっくり考えながら構築していけたので、結果的にとてもよかった。

 

そして、いつでもどこへでもいけるように、少しでも身軽でありたい…その願いを果たせたことにも満足している

 

──ギターとコンピュータと自分の声と身体があればいい──

 

そう知ることができた昨秋の欧州行脚は、やはりとても有意義だった

 

──手放す──

 

欠かせないモノやコトが、制作のために関わらず生活のためにも溢れていく状況からは遠のいて生きたい──まだまだ余分に塗れているけれど…。

 

何より、これまで以上に伸びやかな光が射し込んでくるのがいい。独りで作業することを目的とすると効率を優先してついついコックピット型にしてしまいがちだが、今回は「心地よさ」を優先した。

 

──嗚呼、こうした気分をながらく待ちわびていたんだな──

 

この椅子に身を沈めて窓辺の夕景を眺めながら、この5年ほどの日々を思い返している。

 

さあ、新しい物語の始まりだ!

 

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This is The Most Beautiful Electric Guitar In The World

https://www.instagram.com/p/BUuZxwiD0Jl/

 

今春、東京のど真ん中=渋谷の天空にてギターで光を奏で続けた、5日間に及ぶ遅すぎた猛特訓の成果が現れだしている気がするこの頃

 

──どのギターを手にしても同じ音になる──

 

つまり、自分の音が鳴る、ということ。

 

──30年かかった(遠い目)──

 

その30年前くらいに、ずっと憧れの眼差しで見つめていたギターがこれだ

 

──YAMAHA Pacifica──

 

楽器店で手にとって演奏できるほど勇気はなかったから、ただカタログを舐め回すように見ていただけの日々だった。

 

90年代に入ったころまで、YAMAHAはたくさんの名器を世に送り出していたのだけれど、その後はプロ用のシグネイチャーモデルか廉価モデルが中心になってしまい、若手のオーナーはあまり見かけなくなった。

 

このUSAモデルは、数年前にネットオークションでめぐり逢い、格安で手に入れた一本。当然試奏することもなく手元に届いたから、調整しながら少しずつ手に馴染ませてきた。

 

何よりこの腰つき。そしてヘッドストックを含めた全体のバランスがとても美しい。メイプル指板にオイルフィニッシュという組合せもうっとりさせてくれる。

 

──眺めているだけでいい──

 

それだけでもよかったのだけれど、こうして心地よく鳴ってくれると、なお嬉しい。

 

相変わらず股関節痛が引かず、今日も大事をとって養生していた。今はそういう時間なのだろう。

 

明日は少し母のことで対応がある。帰宅したらまた疲労困憊になるかもしれないから、今夜のうちにたっぷり戯れておきたい。

 

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フレットレス&フレッテッドの5弦ベース

https://www.instagram.com/p/BUrnHJ2jdQ0/

 

股関節痛の回復が年相応にゆっくり気味(嗚呼)

 

また痛めるわけにもいかないので、スタジオの再構築に手がつけられない。ならば身体に負担をかけない作業を先に進めることにした。

 

──ベースのお手入れ──

 

指板にオイルを塗って弦を交換。そして、ちょっとだけ練習をしてみる。

 

──(イエイ)──

 

造形の美しさもさることながら、楽器は実に興味深い存在だ。演奏の醍醐味を知ってしまった身として、すべての楽器に潜む、この、何とも扱いにくい感じがたまらなく、いい。

 

そして、合理的に構築されているようでいて完璧にはならないその矛盾もまた何かに似ていてうっとりしてしまう

 

──このままギターとベースと戯れていたい──

 

サラウンド環境で試してみたいことがある。

 

明日からスタジオ再構築を再開したいが…無理は禁物。重たい機材は触らずに、まずは不要になったケーブル類を処理しよう(一本でも少なくしたい)。

 

といっても、ケーブルは銅線だから…まとまると結構な重量がある──。

 

気をつけながら、少しずつ。

 

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2018年 森山開次《サーカス》再演

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聴き込んできた巨匠たちの仕事とあわせて、拙作をリファレンスとして再構築中のスタジオの出音をチェック──。

 

2015年発表の《A Small Hope》のジャケットからディスクを取り出すと…新国立劇場での上演チケット半券がでてきた。

 

車椅子に座って補助席にいた母と付き添いのぼくに、出演者の皆さんが一人一人、演目の最中にも関わらず、客席にはわからないように挨拶をしてくださったことを思い出す。

 

来年2018年に、森山開次《サーカス》は再演が決まった。

 

今度は流石に観てはもらえないだろう。だからあの日、見届けてもらえて本当に良かった。あの年も同じく春先に母は体調を崩して、看病に追われたぼく自身も降板が頭をよぎったほどだったから

 

今日と同じように明日が来るなんて、預言者でもない限りわからない。いや、預言者でさえも、その瞬間を目にするまではわからないはずだ。

 

──そうさ! もしかしたら!──

 

未来はいつだって、想像を超えた今日を見せてくれる。

 

楽しみにしていよう。

 

その日をどんな風に迎えるのかを。

 

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